私は昔から、「誰にも嫌われたくない」という思いがあり、周りの人の顔色を見てから行動する意思の弱い人間でした。
<母親からのスパルタ教育>
母は、長女である私に大きな期待を寄せていました。
中学生になると厳しい勉強の指導が始まり、凡ミスをすると廊下に立たされることもありました。
テストで良い点数を取れないと激怒されるという恐怖の中で、
次第に「自分のため」ではなく「母のため」に頑張らなければならないと思うようになり、
他人主体で生きるようになっていきました。
<感情に蓋をして過ごした学生時代>
中学時代、私は常に相手の顔色を伺いながら過ごしていたため、人間関係において自分から積極的
に交わっていくことができませんでした。
クラスの輪にもうまく馴染めず孤立し、特定のクラスメイトからいじめも受けるようにもなり、言
い返すこともできないままの日々が続きました。
周囲に味方や後ろ盾がいない状態だった私は、いじめる側にとって目を向けやすい存在だったのだ
と思います。
感情を押し殺すことで何とか耐えていましたが、次第に辛さや悲しさを感じる前に心を閉じ、
何も感じないようにする自己防衛を身につけていました。
<自分は見えているのかな?と不安になった大学時代>
相手の顔色を伺う日々を過ごすうちに、「誰にも嫌われたくない」という感情が今までで一番
強く芽生えるようになり、自分から発言することや行動を起こすことができなくなりました。
その結果、大学時代に所属していた部活の輪にも馴染むことができず、だんだんと孤立感を抱くよ
うになります。
自分だけが周囲から見えていないのではないか、そんな感覚に苦しむ日々でした。
影が薄い存在だと思われてしまうのが嫌で、「何か爪痕を残さなければ」と無理に明るく振る舞っ
たこともあります。しかしそれは空回りし、かえって浮いてしまう結果になりました。
次第に、仲間はずれにされたり、話し相手を取られたりと、表面上は気づかれにくい形でのいじめ
と孤立を経験しました。
そうした中で、自分を惨めに感じ、存在価値そのものを疑うようになった時期もありました。
<安心できない職場環境>
上司からのパワハラにより、長時間の叱責や正論を振りかざした責めを日常的に受けていました。
常に見張られているような感覚の中で、怒られないように顔色をうかがい、感情を切り離して淡々
と仕事をするようになっていきました。
会話することさえ苦痛になり、上司へのストレスが毎日積み重なっていき、それを回避するために
飲酒量が増える、暴飲暴食する、などの悪循環に陥っていきます。
やがて心身ともに限界を迎え、「この環境から離れなければ自分が壊れてしまう」と感じるほど追
い詰められていきました。
カウンセリングを受けてみて・・・
大人になってからカウンセリングを受け、心の仕組みを学ぶ中で、
「自分の気持ちを大切にしてはいけない」
「自分なんて・・・」
「自分は後回しでいい」
そう思い込んでいたことに、少しずつ気づいていきました。
今までずっと、なぜ自分ばかりがこのような扱いを受けるのだろうと考えていました。
その中で気づいたのは、無意識のうちに「自分のことは雑に扱っていいですよ」という許可証を
周囲にばら撒いていたのかもしれない、ということでした。
カウンセリングを受けていく中で、自分の負の感情もそのまま受け入れてあげることが
できるようになりました。
その結果、ずっと辞めることができなかった仕事を辞める、という決断ができました。
自分の意思を大切にし、まずは動くということができるようになったのです。
そして、自分と同じような悩みを抱えている方々の力に少しでもなれたらと思い、カウンセラーを
目指そうと決意しました。
現在の活動
現在は、自分を責める癖が抜けず、
「私なんて・・」と心の中で何度もつぶやいてしまうような方が
安心して本音を話せるカウンセリングルームを運営しています。
誰にも弱さを見せられず、
言葉にならない孤独を感じてしまう。
周囲には伝わりづらい生きづらさ。
そんな思いを抱えたまま生きる人が、
一人でも減ってほしいと願っています。
すぐに前向きにならなくても大丈夫。
ひとりで耐え続けなくていい。
ここは、あなたがそのままでいられる場所です。

